フランスで注目される「雄町」の魅力!

 東京・新橋の「とっとり・おかやま新橋館」(港区新橋1-11-7-1F,2F)で23、24の両日、毎年恒例となった、岡山県生産量全国1位の幻の酒米「雄町」の地酒を「備前焼」で味わう 「備前焼で愉しむ雄町米の地酒場(BAR)が開催され、、岡山県備前地域を代表する3蔵元(赤磐市・利守酒造、室町酒造、岡山市・宮下酒造)が参加した。
 これに先立って行われた「利き酒師による日本酒メディアセミナー」では、岡山在住の日本酒ライターで SSI 認定きき酒師、日本酒学講師の市田真紀氏が講師を担当。品種としての特長や雄町米の歴史、岡山県産の雄町米が全国の生産量の90%を占める理由、さらに造られたお酒の味わい、酒造特性などを解説。ままかり酢漬け、牡蠣の燻製、しゃりしゃりレモンなど県の特産品とのペアリング体験もあり、参加者は雄町のポテンシャルを実感していた。

 愛飲家が最も気になる雄町の味わいは、上品な甘み、ふくよかで柔らか。深いコクと心地よい余韻も感じられること。新酒には優しい酸が感じられ、若い女性を中心にオマチストと呼ばれる雄町ファンがいるほどの人気。ただ、1年、2年とお酒を寝かせると、より熟成を経て開く膨らみが感じられ、燗映えするお酒に変身。これにハマる愛飲家も多い。
 そんな雄町が今年はフランスのパリで大きな注目を集めそうだ。本場のフレンチの料理人、ソムリエらが審査員を務める日本酒コンクール「Kura Master」では今年、通常のコンテストの条件である磨き(酒質)の違いだけでなく、同じ米で造られたお酒同士で競う3部門を新設。最も生産量の多い酒造好適米「山田錦」、山形県が独自に開発した「出羽燦燦」、そして「雄町」が選ばれたのだ。

 実は、雄町の日本酒は過去に「七田 純米吟醸 雄町50」が最高賞のプレジデント賞を獲得するなど、これまでにも入賞酒に数多く顔を出していた。現地では昨今、バターをふんだんに使った料理よりも、日本の出汁を採用するなど、健康的で繊細な味わいが注目されている。フレンチに日本酒が合うことも徐々に知られ、日本酒の輸入量も伸びつつある。講師の市田氏は次のように語っている。
 「ワインの国で日本酒が選ばれることはとても嬉しいです。私も、ジビエ料理との相性ではワインよりも雄町の方が評判がよかったと聞いたことがあります。雄町部門が作られたことに、洋の文化圏に雄町が伝わる期待感があります。OKAYAMAの風土が伝わるきっかけにもなってほしいですね」
 「Kura Master 2020」のプラチナ賞、金賞の受賞酒発表は6月4日(HP上)、プレジデント賞、審査員賞の7月9日にパリの日本文化会館で開催される。

Kura Masterとは


 ちなみに、日本では毎年、全国の酒蔵が醸した雄町米のお酒を品評する「雄町サミット」が開かれ、発表後には、すべてのお酒が試飲できる日本酒イベントも開催される(今年の詳細は未定。昨年は7月30日、ホテルグランドパレス=東京・飯田橋)。
 また、「とっとり・おかやま新橋館」では、雄町米を中心に岡山県の酒蔵醸した日本酒。特産品などが豊富に揃っている(鳥取県も同様)。

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